努力だけに着目すると失敗する。企画、設計、質。その3つが全て正しければ必ずうまく行く。

努力は大事だ。努力は密度や質を高める。

だが、努力だけでは上手く行かない事は大人になれば誰でも知っている事だ。ならば、何が成否を分けるのか?その一つは構造の問題である。つまりは形の問題である。

どんなに出力の強い水鉄砲でも、形が歪で水が分散してしまう造りになってしまっていたら遠くまで水を飛ばすことはできない。飛行機だって形が間違っていればどんなに燃料を積んでも爆発が壮大になるだけである。構造を最適化することは物凄く大事なことである。

そんな事もきっと誰だって分かっている。だが、正しい形を多くの人は知らないし、仮に知っていても自分自身の形を自在に変形させる事はまず不可能である。外科的な手術でも用いない限り。人は筋トレはできても、腕の形を極端に変える事はできない。

その辺が凡人と天才の分かれ目だったりするから、努力は虚しいのである。アクセルペダルがないクルマに延々とガソリンを投入し続けるのは虚しく辛い。

だから、人が諦めることは仕方ないし、構造の問題で諦めている人を考えなしに努力不足だと決めつけて批判する人が嫌いだ。自分が気持ち良くなりたくて言っているとしか思えないし、観察眼がないのならば他者にアドバイスをするなと思う。

努力に努力を重ねても、成果に結びつかないのならば構造に着目して修正に取り掛かるべきなのだろう。構造、つまりはシステムであり設計でありアルゴリズムであり勝ち方である。それがどうにもならない、もしくは完璧なのに成果がでないのならば、企画の選択ミスだろう。どんなに素晴らしい物でも企画がダメならどうにもならない。

企画、設計、質。その3つが全て正しければ必ずうまく行くし、うまく行かないならばそのどれかが間違っている。また、3つがそれなりのレベルを保てていれば、それなりに成功するのである。